あなたの体のイメージあっていますか?(後編)

ボディイメージについての記述、後編です。

前編のおさらいとして
・ボディイメージとは身体への意識である
・感情や情報によって変化する
・使わないこと(学習性不使用)で小さくなる

ということでした。

学習性不使用について少し補足を。

使わなかったら動かしにくくなるって普通だよね?と思われる方もいらっしゃるかと。
もちろん怪我や固定後に患部の筋肉や靭帯が萎縮し、その部位の関節の拘縮や神経の不活性化も起こり動かしにくくなります。
これとは別に、学習性不使用とは脳の働きで動かないことを学んでしまうということです。

急性の痛みが慢性化していく過程で怪我した部位の運動制御が続き、自己の情動から防御的行動を起こし患肢を動かさないことを学習してしまいます。これが進むと大脳皮質における一次運動野や一次体性感覚野の身体部位再現が狭小化、下降性制御が働きにくくなり、さらに複数の身体部位を統合する頭頂葉の機能不全をもたらすと患側の失認や運動無視を起こすことがあります。

足の親指を怪我したとして
痛い➡︎使わない➡︎使わないことを覚える➡︎最後は親指ないものにしちゃう。
大雑把にこんな流れです。

そんな大げさな!と思ってしまいますが、病院では手術したところを怖くて見ない、触ったことない、という方が大勢いらっしゃいました。

この状態すでに感情に左右されていますよね?

セルフエクササイズとして見る(認識を高める)、触る(触覚刺激を入れる)というだけでもイメージの一致が図れます。

慢性化した痛みがなかなか治らない理由も最近では脳の働きにあると言われています。

 

3つのボディイメージ

ボディイメージで重要なのが以下の3つです。

①大きさ(サイズ)
体や各パーツの大きさについてのイメージ

②位置(ロケーション)
体や各パーツの空間的な位置についてのイメージ

③機能(ファンクション)
体の動き、動かし方についてのイメージ

では少しセルフチェックをしてみましょう。

 

あなたの肩はどこにありますか?

鏡を見る、実際に触れてみるなどしてチェックして下さい。

大きさについて。(大きい順に)
□首から腕、背中の上まで
□首の付け根から腕(上腕)まで
□首の付け根から腕(上腕)の手前まで
□肩甲骨の上の方

位置について。
□体のラインの横にある
□内側にある
□上に上がっている
□下に下がっている

大きさに関しては範囲が広くなっているほど肩本来の動きができず、分離した動きが見られなくなっていることがあります。
首と肩が一緒に動いてしまう感じです。

慢性的な肩こりの方などは肩の大きさの範囲が広くなっていることが多くこのような症状が見られがちです。

位置に関しては自分の認識とどれだけ一致しているかが大切です。

思っていたより内側だった!上がっていたor下がっていた!という方は実際の体と意識上のバーチャルな体がズレていますので認識の修正が必要です。

肩が内側、いわゆる内巻き肩であるのに意識の上ではまっすぐ使っているということで無意識化で体の緊張を生み出すだけでなく、ズレた認識で肩を動かすことで機能にも破綻を生じやすいです。

また肩の機能については、肩をどこから使っているか、どこを支点に動かしているかという意識で変わってきます。
□腕の付け根から
□首の付け根から
□肩甲骨から
□鎖骨から
□胸骨から

どこから支点に使っているかは見解の分かれるところでもありますが、首の付け根からと認識している方はやはり肩こりになりやすく、腕からと認識している方は歩くときの腕振りが小さくダイナミックさに欠けることがあります。

Swing 理論という考え方をベースにすると胸の真ん中、胸骨からの繋がりを意識できると首の無理な緊張が抜け楽に肩を振れるようになります。

 

また、鏡を見ての視覚的な修正方法や触れることでの触覚からの修正方法の他に運動感覚からのフィードバック方法もあります。

1 目をつぶって90度腕を上げる(前and横)
2 位置を確認する(90度とのズレを修正)

この方法はタレントでアスリートの武井壮さんも紹介されていましたね。
動きの位置覚、運動覚からボディイメージのズレを無くしていくことも非常に有用ですのでお試しを。

 

 

 

まとめ

ボディイメージの大切さについて前後編に分けてお伝えしました。


「私は知らないことを知っている」
(無知の知)

 ー ソクラテス 

ではありませんが笑 自分の体の大きさや位置、使い方がどうあるか正しく知り実際の体とのズレをなくすだけで無理な緊張が抜けリラックスすることができます。

何もしていないのに腰が痛い、という方も自分の腰がどのような状態かチェックしてみることから始めるといいかもしれませんね。

補足として、実際の体を認識の体の方に近づけるというのももちろん可能ですがかなり時間がかかります。

バーチャルなボディイメージが悪くなっている方は良い方へ意識を捉え直し、実際の体とのズレがある方はセルフチェックで修正を。
それでもうまくいかないなーという方は是非一度ご来店ください。

 

 

 

 

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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