続、多様性。

前回の多様性について。

ざっくり言うと、生物や遺伝子の多様性があるのと同様に人間の動きにも多様性が大切と。1つのスポーツをとっても全てパターン化されたものではないので色んな動きの引き出しがあった方が良い、そういう視点で見ると、トレーニング自体にも多様性を持たせるのが大切だよね!

といった内容で書いたつもりです。

伝わったかどうか。

読み返してみるとちょっと足りなかったなと、今回その補足です。

多様性の受けて側について。

扱うハードの面に多様性を持たせるだけでなく、それを受け入れるソフトの面にも多様性が必要じゃないかというお話をしたいと思います。

上手いと思っているほどダメ?

多様性を持たせるために多様性を受け入れられる度量がある、ということがとても重要だと思います。

簡単な例で、あるスポーツで自分ができる、上手いと思い込んでいる人ほど自分のやり方や感覚が一番と思いがちです。

その為、新しい感覚が入ってきにくい、入ってもすぐに戻ってしまう傾向が多いと感じます。

これはどの分野でも共通して言えることだと思いますが、特に方法論などで自分が絶対これが正しいと思っているほど他に目が向かないのと一緒です。

ボディーイメージ

ボディーイメージもとても重要です。

僕はトレーニングの中で股関節を使えるようになることを強調することが多いのですが、その理由として下半身を股関節、膝関節、足関節と3つのパーツに分けて考えると膝関節や足関節は上手く使えている、むしろ使いすぎて股関節が使えていないという選手が多いからです。一般の方でもその傾向が強いです。

ただ、ここでも

「俺はふくらはぎの筋肉ガンガン使って飛ぶんだ!」

と意識が強く染み付いている選手や或いは股関節の感覚がうまく掴めない選手は「股関節から動かす」という新たなボディイメージの生成が得られにくいです。

結局、一時的にいつもと違ったトレーニングを行なったことに満足して終わり、となってしまう。

身につきません。

まずは新たなボディーイメージを作ろう!と変化を受け入れることが大切です。

頭をまず柔軟に。

柔軟な脳をフル活用するためにはまずは自分の思考に柔軟性を持たせる、そんな発想から入ることが大切な気がします。

自分の常識にとらわれすぎていると新しい思考は入ってこない。

環境やツールなどハード面に多様性を持たせるのはそれからでしょう。

 

先日ミニバスケットの現場にお邪魔した際、我が家の娘たちも連れていきました。

トレーニング用のミニコーンを自由に並べて迷路やジャンプを即興で作って楽しんでいるのを見て、子供の柔軟な発想力を思い知らされました!

子供達に負けられませんね!

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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