ウォーキングがどれほど健康に寄与するかはもう周知の事実かと思います。
カロリー消費だけでなく体力アップ、認知症予防、脳の活性化、ストレス物質の除去などなど。
1日8000歩から10000歩歩くことが健康に良いとされていますが、どのように歩くかはあまり説明されません。しかし歩き方によっては首や腰、膝への負担が増して小さなダメージを蓄積してしまうこともあります。
「病院で歩きなさい、って言われてけど腰がまだ痛くて、、」
そういったお声もよく耳にしていましたがそもそもの歩き方、姿勢にエラーがあったりします。
時間や距離だけではなく、歩き方への意識をしっかりともつ事が大切です。
ではどのように歩くのが良いのか。
今日はその歩き方の質についてお伝え致します。
こういう歩き方は要注意!
□頭が左右に振れてしまう。
□横に大きく体が振れる。
□足が内巻きになる。(接地の際につま先が内側を向いてしまう・内旋位)
□腕が振れていない。
□腕の振りが左右非対称になる。
□腰が揺れる。
□小刻みに歩いてしまう。
□視線が低くなりがち。
□あごが上がっている。
□一歩を出すとき足の親指にうまく乗れない。
このうち1つでもその状態が強く出ていればあまり良いとは言えません。
いくつか当てはまる場合は要注意です。
今言われているスマホ歩きは歩き方の観点からも危険なのが分かりますね!
良い歩き方とは。
1.顔が上がっている。
全体を見渡せるよう視線は広く遠く。
2.背骨を軸に歩く。
背骨を中心に腕が左右に振れるように。
腰の左右の振れが適度にみられる。
3.踵のわずかに外側から接地して足の親指から体重が抜けている。
4.あごが適度に引いている。
代表的なチェックポイントを書きましたが、これら全体を協調してできることで背筋が伸び効率的でスムーズな歩き方へと変化します。
身体の使い方が正されることでより健康へと近づいていきます。
ただ問題は全部を意識してやることはかなりの高難度であるということです笑
意識し過ぎてもダメ!
歩行はある程度自動化されていることで全体のバランスが取れスムーズに歩くことができます。
1つを意識し過ぎるとその動きが反応として過剰に出てしまい全体のバランスが崩れてしまいます。
例えば踵からしっかり着いて歩く、という意識づけでかえって歩くスピードが遅くなったり転倒しやすくなったりすることもあります。
意識しないように意識する
なんだか哲学的な問答になってしまいましたが笑、秘訣はここにあるかと。
剣道に『遠山の目付(えんざんのめつけ)』という言葉があります。
相手を山に見立てて、剣先一点ではなく遠くの山を見るように全体に意識を向けるということですが、歩行にもこの考え方がしっくりくるかと思います。
一点に意識を持っていかず自分がスムーズに歩けるように身体の動き全体に注意を向けていけるとベストですね。
まとめ
・どのように歩くか、歩き方の質が大切
・よくない歩き方
・良い歩き方
・全体への意識(遠山の目付)
意外と難しい歩き方、なかなかご自身で自分の歩き方をチェックするのは難しいところもあります。簡単にできる対応として、歩くときにスマホを見ない以外にも、バッグをワンショルダータイプからリュックタイプにするだけでも背骨を中心に腕を振りやすくなりますのでお試しを。
ご自分の歩き方、本当に大丈夫か気になる方は是非一度ご来店下さい。
投稿者プロフィール
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理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。
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