下半身の動きの基本について②

こんにちは、リアクト鈴木です。

昨日はお休みを利用して鳥栖市で杏林大学 助教の松村将司先生による「めまいに対してのリハビリテーション」セミナーを受講してきました。

めまいで悩む方は臨床でも少なくありません。アプローチの方法を知っているか知らないかでめまいをすぐに改善できるケースも。
そんな方を一人でも救えるようにしっかり復習したいと思います。

この話もまた後日こちらでご紹介しますね。

まずは昨日途中で止めたタイトルの続きをw

止まる動き。

止まる動きで大切な考え方の一つ、トリプルフレクション。これは股関節、膝関節、足関節の3つの関節を同時に曲げることを意味します。

写真はこのプレイオフでも異次元の活躍を見せるレブロン。身体の強さもさることながバウンドパスのスピードがヤバい。ステップバックする手前のシーンです。一つずつ解説します。

・胴体(体幹)は剛性を保つ

胴体の剛性、これは全ての下半身の動きを引き出すために重要なポイントです。腹部の力が抜けているなど胴体の剛性が保ていないと、止まろうとした際に上半身が前に流れてしまいます。

・股関節屈曲を意識する(結果として体がくの字のようになること)

股関節の屈曲、これが適切にできるかどうかが止まる動きで最も重要です。下肢では股関節が最も大きく強い関節で、出力するパワーも一番あります。ストップ動作は前に進んでいる自分の体を一気に止めるとてもエネルギーのいる動きです。
股関節の屈曲が適切にできるとお尻の筋肉は引っ張られながら縮み(遠心性収縮)、前方への推進力に対して拮抗した力を生み出すことができます。

ここで気をつけたいのが先に体をくの字に曲げてしまわないように。このクセがあると体が前に突っ込んでしまいます。
股関節の屈曲が出来て遠心性収縮が働いたその結果、体がややくの字になることが理想的です。

・膝の力で止まろうとしない

止まる動きで最も多いエラーの一つが”膝の力”太ももで止まろうとすることです。
膝の力はもちろん使いますがここがメインではありません。上述したように股関節が使えてこそ!です。
膝の力中心で止まろうとする動作は、狙ったところでしっかりと止まれないだけでなく、膝関節に無理な負荷がかかりやすく怪我や障害の原因になります。

ストップ動作で「太ももの前が痛い」「膝のお皿の下(上)が痛い」という方は膝中心の動作になっている可能性があります。股関節への意識を高めましょう。

・股関節、膝、足は進行方向に対して直線上に

止まる際に進行方向に対して下肢の関節が直線上にないと、それぞれの関節に力が斜め方向に加わってしまいやはり怪我や障害へと繋がります。

特に膝関節は股関節と足関節の間にあり両方の関節の影響を受けやすく、動きも基本的に一軸上(屈曲ー伸展)であるため捻られるような負荷に対してとても弱いです。

そのような理由から股関節、膝、足が進行方向に対して直線上になっていることが重要ですが、意識して修正すればいいという訳ではありませんし、意識しての修正もそもそも出来ないことが多いです。(ここが難しいところ!Outputの改善の前にInputから、です)

ただ、進行方向と止まる際の下肢の位置を一致させるということは意識的にできることですので(斜めに着地しない、足だけ横にしないなど)そこは落とし込んでいきましょう。

・足関節は踵を使ってスピードをコントロール(つま先で蹴って止まらない)

ここも膝の項目と似ていますが、つま先で地面を蹴って止まろうとするのもよく見られるエラーの一つです。
つま先だけでは体全体の前方への推進力に耐えられませんし、足首を下げる底屈動作から入ってしまうので下肢全体の協調的な動きもうまく出せません。

つま先だけでなく足裏全体を接地させる中で踵をしっかり接地させます。(踵を地面にドン!とするのとは違いますので要注意。)踵の接地があることで特に股関節の屈曲をスムーズに行えます。

トリプルフレクションについて。

勘のいい方は
「最初に”3つの屈曲動作が同時に”と書いているのに図や途中の記載ではやたらと”股関節から”って一体どっちなん?」

と感じたかもしれませんw

その通りです!

トリプルフレクションは最終的に3つの動作が同時に出来ることが理想的ですが、体の動きの中心が膝だったり足だったりした方はなかなか股関節の動きが掴めない、意識できません。

ということで、まずは最もパワーのある股関節から使えること、意識できることを強調しています。

曲げるときたら逆の動きもあります。

伸ばす動き、トリプルエクステンションです。

と、本日はここまで!笑 (引っ張ってすみません。)

本当はここまで書きたかったのですが、、
という訳で次回第3部にご期待下さい笑

トリプルフレクション、エクステンションももちろん日常生活でもしっかり役立ちますから!

 

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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