アウトプットを修正する前に。

14、15日の二日間、宮崎で行われたZ-Health 勉強会に参加してきました。

 Z-Health HP

アウトプットとは表出された動きのことを指します。具体的に筋トレやスポーツ、日常の動作(歩き方など)を指しますがそれらを修正する前にすべきことがあります。

“Improve input before fixing output”

アウトプットを修正する前にインプットを改善しよう!

今回は”インプットが大切!” と言うお話です。

ではインプットとは何か。

これは手足や体からの感覚、嗅覚、聴覚、視覚などの感覚器=センサーからの情報と、その情報を集めて統合する脳の働きのことです。

センサーが鈍い、あるいは過敏であったり、脳の働きが弱かったりすると周りの環境の情報をうまく把握し対応することができません。

例えばスマートフォンのタッチパネルのセンサーがうまく反応しない(鈍い)とアプリは起動しませんし、反応しすぎても(過敏)うまく操作できませんよね。またそのアプリを処理するOSに不具合があってもすぐ画面が落ちてしまいます。

ちなみに僕は過去タッチパネルが過敏だったのか、ポケットの中のスマホがアマゾンで全くいらない洋服を買っていたことがあります笑

 

人間のセンサーと脳の働きもざっくりとこんな事態に陥ってしまいます。

 

センサーの不具合や脳の働きの不活化があると、人間の身体を守るシステムとしての神経システムがうまく働きません。

身体を守る、と言うことは危険を察知した時に無意識的に力が入る(筋緊張が高くなる)ということです。

このシステムが普段上手に働くことで人間は適切に出力をコントロールすることができ、必要な力を出したり抜いたりすることができます。
今の自分の状況が安全か危険かの判断ができるからです。

しかし適切な情報が得られないと脳がうまく処理できなくなり”今はやばくね?”と誤って判断してしまいます。

するとどうなるか。

目に必要以上に力が入ったり、姿勢が強張ったり、交感神経の働きが強くなったり、時に痛みやめまい、頭痛などを引き起こします。

入力された情報とのミスフィットにより体全体が緊張しガチッと強張ってしまうのです。

この状態で運動や動きのトレーニングをしても当然身体をうまくコントロールできず適正な筋出力を出せません。

パフォーマンスが上がらないのはもちろん、この体の恒常的な緊張が痛みを誘発している可能性すらあります。

そこでまずインプット=入力から正す必要があるということです。

ちょっと長くなってしまいましたのでインプットの修正方法はまた次回のブログで。
(小出しになってすみません)

僕のお店でも動きの質を変えることに主眼を置いています。

筋出力をコントロールでき動きの質を変えていけるよう神経システムからの介入も今後積極的に取り入れていきます!

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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