前回触れたZ-Healthについての続きです。 HP Z-Health
忘れないうちに笑
脳への情報ミス、情報量の不足、あるいは脳の働き自体の低下で自分の体を取り巻く環境がうまく把握できなくなり、体を守る神経システムに危険と判断され緊張が上がるというお話でした。
どうすればその認識のミスマッチをなくすことができるのでしょうか。
神経システムは大きく3つあります。
・視覚システム
・前庭システム
・体感覚システム
です。
人間は視覚システムへの依存度が特に高い。
視覚からの情報に頼っている分だけ目の動きや働きがうまく行かないとそれだけで体の緊張が上がってしまいます。今回は視覚を中心にインプットの修正方法をお伝えしたいと思います。
目の動き・働きといっても様々。
ものを見る(固定視)、周りをぼんやり見る(周辺視)、ものを追いかける(パスート)、ものを次から次へ素早く見る(サッケード)。上の文字は少し前にも流行りましたがこのサッケードの能力で普通に読むことができます。読書は実はサッケードです。
また、奥行きや空間の広がりを感じたり、自分が動いた時に流れ行く景色からスピード感を把握(オプティカルフロー)したりといった働きもあります。
これらすべてを意識的に行なっている人はまずいないと思いますが笑、意識的に行うとうまくできない動きや働きがあることがわかります。
ものを見る(固定視)でさえも真ん中ではできるけど側方ではできず(とりわけ人間は左側のものを見るのが苦手です)ものがブレて見えたり注視し続けるのが辛かったりします。
また腕を伸ばした位置から自分の指先を見続けだんだんと額の方に寄せていきます。いわゆる寄り目の動きですがうまく寄り目ができない、左右で目の動きが違うといった状態もしばしばみられます。(*自分ではわからないのでパートナーと一緒に試してみるのがオススメです)
まずはその苦手な動きを自分で把握して目を動かす練習をしてみましょう。
目の動きを正してスムーズな眼球運動が出来るだけで、目からのインプットが改善し体の無意識の緊張は緩んでいきます。そうして初めて出力がうまくいきます。強張った力が抜け痛みが減少したり逆にしっかり力が入るようになったりするのです。
現代生活ではPCやスマートフォンを片手に視線を正面で固定してしまう時間が長くなりがちですね。かくいう僕も今まさにPCに向き合ってますが笑
目の動きや視野をたまーに意識的に中心から外し、視界を広く捉えるクセをつけましょう。
案外その方がいいアイディアが浮かんできたりもしますので。
前庭や体感覚システムの話はいずれまたご紹介したいと思います。
投稿者プロフィール
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理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。
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