こんにちは!リアクト鈴木です。
早くも11月ですね。
月並みなセリフですが、1ヶ月、1シーズン、1年がほんとに早くて、、
生物学者の福岡伸一さんの著書の中に、世界の時間の流れは一定であるのに対して細胞の代謝が年々低下してゆくことで時間の流れと代謝の流れに差が生じて時の流れが早く感じる、といった内容がありましたが正に。
こないだまでこの暑さはいつ終わるんだとか言っていたのが遠い昔のようですw
先月の後半2週続けて県外のセミナーに参加させて頂きました。
ですので書くネタはいっぱいあります!あとは書くだけ笑
頑張って書いていきます。
全身を考慮して口腔・咬合を診る。
横浜で参加したセミナーは桜通り歯科クリニックの院長 松浦先生のお話でした。
噛み合わせ、口の中の状態、歯の形状はもちろん、それの土台となる首、胸郭、そして視覚の影響までも考慮して全身を診てきた先生の知見盛り沢山の内容でした。
桜通りクリニックHP内、新着情報がとても勉強になります。
そこに松浦先生自身が噛み合わせやマウスピースの調整結果などについて細かく記していますので、セミナーの詳細は割愛させて頂きますが、簡単に書くと、、、
猫背とか頭が前に出ちゃうフォアードヘッドとかの不良姿勢は、姿勢が悪いからそうなるのではなく(以前も書きましたが背中を伸ばしなさい!といくら注意しても戻りませんw)感覚の入力不足、不全による結果による代償作用であると。
その中の一つに口腔、下顎の形成不全があり、舌が口の中で適切な位置に置けず舌が下がっちゃうと、気道も狭くなるし、歯の並びも舌から押し出され外向きに、そこで所謂出っ歯になってしまうと前歯や犬歯(三番目の歯)がうまく上下で当たらず、固有感覚からの情報が得られないものだから情報処理センターである脳は「なんか歯からちゃんと位置情報来ないんだけど。仕方ないからもっと噛み締めてみるか!」とか「歯の情報当てになんないから、首グッと緊張高めとこうぜ!」なんて処理してしまいます。
じゃあ、そもそもその口腔や下顎の形成不全はなんで起こるの?という話ですが、眼球の動きがとても重要になります。。。これ終わリマセンね笑
この話は次回で。笑
表題に戻ります。
ステファンカリーのクセ。
現代のNBAを代表するスーパースターであるカリー。
カリー率いるウォーリアーズの王朝時代到来でバスケットの戦術だけでなく、バスケットそのものが変わったと言っても過言ではありません。
それほど3Pが入る!しかも3Pラインも1m以上手前から!
あれだけ遠距離から3Pが入ればディフェンスは否が応でも拡がざるを得ません。
そして空いたインサイドスペースにひょっと切り込みイージーレイアップを決める。
そのレイアップもイージーに見えていろんな仕掛けや角度があったり、、いやいや、これも話が尽きませんね笑
そんなカリーですがフリースローの時に決まってマウスピースを外して奥歯で噛むクセがあります。
解説の人も「これを見て若い子たちが真似しちゃうんでしょうね〜」
といつも苦笑い。
しかしバットハビットにみえるマウスピースカミカミですが、実はとても意味のある行為!とも言えそうです。
歯根膜というセンサー。
歯根膜(しこんまく)は、歯根と歯槽骨の間に存在し、歯槽骨に歯を植立する懸架組織のことである。歯周靭帯とも呼ばれる。歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織である。ーWikipediaより
これだけ読んでも何のことやらですが、歯根膜は歯の根っこと骨との間にあるクッションみたいなものでその中に圧力を感じたり、触覚を感じたりするセンサーが入っています。
このセンサーを使うことで「今ちゃんと噛んでますよー」との情報が処理センターである脳へと伝わり、脳は「オッケー、じゃあこれくらい出力しちゃおう」と顎の力や首の力をコントロールする訳です。
マウスピースを使うことで顎位を安定させ、体全体の緊張度を下げることが出来、その結果動きの自由度(ニュートラリティー)は向上します。
余計な力が抜けて動きやすくなる、ということです。
ただこの自由度が返って邪魔になる場合もあります。
決められた位置から決められたメカニズムで動作を行う場合、そうフリースローです!
マウスピースを噛んで歯根膜を刺激し、ある程度緊張を高めておいた方が動きの再現性が高まる。
結果、フリースローも良く入る。
カリーがそこまで知ってマウスピースをカミカミしているのかは定かではありませんが、これだけの能力を持ったトップアスリートですから、「噛んだ方が調子がいい」と感じている可能性は十分考えられます。
もし知ってやっていたのなら、それはそれで凄すぎる。
(やっぱり噛んでますね。今シーズン好調なカリーに今後も期待大です!)
まとめ。
とまあ、松浦先生のセミナーのお話から発展したこの話題ですが、マウスピースの効果と副作用?、裏効果とでも言うべきか、そんな内容でお伝えしました。
口腔から全身への影響は間違いなくありますし、近い将来各分野のスペシャリストでチームを作って一人の患者様、クライアントを診る、という行為が当たり前になって欲しいし実際そうなるのではと思います。
痛みや障害は体の一つの部位が問題で起こっている事はほとんどありませんからね。
投稿者プロフィール
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理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。
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