物事を先延ばしせず行動に移すためのコツ。

先日のブログの続きです。

自分自身に「先延ばししない!」と言い聞かせるためにも二日連続でいきます笑

さて、いざ行動しようと心に決めこの日からやるんだと意気込みカレンダーに花マルを書き込む。

気持ちは買いたいところですが、実はこの「前のめりなヤル気」あんまり有効ではありません!

 


「できるかな?」の方ができる。

最近話題になったモチベーションについての著書、こちらからいくつかご紹介致します。

イリノイ大学の研究では、「自分はやる。」と言い聞かせたチームより「やれるかな?」「始められる?」と自身に優しく問いかけたチームの方が平均して50%多く課題を解いたそうです。

人から指図されてもなかなか動かないのは周知の事実。
これは自分自身へのセルフトークでも当てはまります。
つまり、断定的な思考判断より疑問形の思考判断の方がやる気になりやすいそうです。

そう考えると、あのNHKの伝説的な教育番組は早くから子供達の行動を的確に促していたことになりますね笑

(ちなみにブログのトップ画像は僕が写真を見てipadで描きましたw)

価値観と行動を結びつける

前回の内容と少しオーバーラップするところがありますが、スタンフォード大学の研究によるとやるべき(or今やっている)行動と価値観(何故それをやるのか)をしっかり結びつける方が、面倒なこともストレスなくできるそうです。

自分が今何を大切にしているのか、という指針を明確にしておくと自分の行動がそのための行動か否かの判断ができます。
価値観と結びついている行動は例え面倒でも苦にならず率先して行えます。
反対にその行動が何も結びついていないと分かれば、即やめるという判断ができます。

必要なアクション数を減らす

むき出しのままのクッキーが入った箱と、一つ一つ小分けの袋に入ったクッキーの箱、同じ枚数でどちらが先に空になるかという実験を行なった結果、前者が4倍早く箱が空になったそうです。

「袋から取り出す」というアクションが減った分行動に移しやすかった、ということですね。

例えば「朝ランニングを始めよう!」と考えたとき、朝起きてから走るまでのアクション数を減らしておくことが大切です。
夜のうちに玄関にシューズを揃え、走れる格好で寝ます。(大げさではなく)
アクション数が減ったことでランニングに行くまでのハードルがかなり低くなります。
(しかもこの季節は着替えるのが本当に苦痛ですからw)

スマートフォンのアプリなどはこれをうまく取り入れていて、通知でポップアップし1クリックでアクセスできるようシステムが組み込まれいます。
アマゾンダッシュなんかもそうですね。
「ボタンを押すだけで購入できる」ということが行動に移しやすく、結果購買が増えるという訳です。

また、これ反対に自分が行動をセーブしたいときにも使えます。
例えばクッキーを一度に食べ過ぎないように袋に小分けされたものを選ぶ、という具合です笑

小分けにする。

松浦弥太郎さんの著書「即答力」

次はこちらの内容からご紹介致します。

今日何をするかでなく、3時間でやれることを考える。

何をするにしても始めはどうしても重く考えがち。
そこで心理的負担を減らすため最終的なゴールと別に細かなゴールをいくつも作ります。
その細かなゴールは具体的であればあるほど作業が自動化してより効率がいいです。

来年取りたい資格があったとします。
そのために「今日はこの参考書を一冊読む」より、「30分で10ページ、午前中の3時間で60ページ」と小分けに、具体的にする方が行動に繋がるというわけです。

ここで、もしこれが達成できたかできなかったとしても気にすることはありません。
資格のために参考書を読んだ、ということを評価し達成度合いはまたそこで再考すればいいのです。

集中できる時間には限りがある。

グーグル社員が労働時間を問われない理由

先日読んだこちらの記事に、人が生産性の高い状態で働ける時間は決まっていて、その集中した時間(フロー状態)はせいぜい30分であると紹介されていました。

これについては、ヒューマンビッグデータ解析の第一人者である矢野和男氏も著書データの見えざる手の中で興味深いことを述べています。

著者は12人の被験者にリストバンド型のウエラブル装置を4週間身に付けてもらい「腕を動かす」時間と回数を調べました。

そもそも人には「活動予算」というものが存在し、1日の活動時間900分の中で腕を動かす回数はおよそ7万回と決まっているそうですが、この7万回を自由に動かせるかと言えばそうではないと。

60回/分の動きは1日の1/2、その倍の速さ120回/分の動きは1日の1/4、さらに180回/分の動きは1日の1/8程度しかできない右肩下がりの分布になるそうです。

つまり、集中して動ける時間に限りがあることを知っておき、1日のどのタイミングでそれを使うか普段から準備しておいた方がいいということです。

また、この分布以上に速く動こうとかゆっくり動こうとか時間配分を画策してもうまく出来ないそうです。1日の活動予算の半分はゆっくりとしか動けませんので、そのときに何をするかを考えておくことも重要ですね。

自分が集中できる時間を知っておく。

曜日や時間帯によって自分が特に集中できる時間帯が存在します。

それは職場や家庭などの環境要因として「この時間が自分の集中できる時間」という話と少し異なります。

自分の仕事内容や取り組んでいることを行なった時間を手帳に細かく記して【ログ】を取っていくと、自分が最も生産的になれる時間があることが分かります。

もちろんその中で普段の集中できる時間と一致することもあるとは思いますが、記帳する習慣がある方は一度自分の集中できている時間を見直してみるのも一つの手かと思います。

まとめ

2回に渡り行動マネジメントについてお伝えしてきました。

物事を先延ばししないためのコツとして

1.とにかくやってみる。
2.小さくやる。
3.やってみる?くらいの気持ちでやる。
4.やることに価値観を結びつける。
5.やることに対してのアクション数を減らす。
6.自分の集中できる時間を知り、その時間帯にやる。

ダイエット、運動、勉強、課題やレポートなどなど。
何かを始めようと思ったときに少しこのコツを思い出してみて下さい。

皆様の一助になれば幸いです(^^)

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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