四つ這いから分かるあなたの体の使い方。

こんにちは、リアクト鈴木です。

最近自分の左の肩甲骨がうまく動かせていないことに気づきました。
ちなみに僕は左利きなので利き手云々は関係ありませんw
特に下方回旋が下手。
右の股関節の動きが悪いのは知っていましたが、いやはや左の肩甲骨までもが。
(右股関節と左肩との動きの関連性もあります)

でも改めて自分の動きが悪いところに気づけると、「あ、だからあの動作もうまくいかないのか」と連鎖的に気づくことが多々あります。(この話はまた次回)

 

ちょっと前の話になりますが、これまた東区筥松にあるトレーニング施設“torqe”で行われた少人数制のセミナーに参加してきました。
講師はアメリカでアスレチックトレーナーの資格を取得し、帰国後都内でパーソナルトレーナーとして活躍されている杉山 幹氏。

今回はそのセミナーの内容の一部にあった四つ這いについて、僕自身が普段から大事にしていることを踏まえながらお伝え致します。

四つ這いの大切さ。

現代生活で四つ這いになること、コンタクトレンズを落とした時くらいでしょうか笑

バスケットの試合では誰かがコンタクトを落とすと両チーム入り乱れて皆でコートに四つ這いになって探す、バスケットあるあるです笑(結局自分のユニフォームについてたりします)

、、逸れました。

そもそも二足歩行で生活している人間に四つ這いって必要ないのでは?と思ってしまいますが、人間の進化と発達、その2つの視点からも四つ這いは人間にとってもとても重要な姿勢なのです。

哺乳類は四足歩行。

現在のヒト、ホモ・サピエンスは二足歩行でその為に骨盤の向きや形だったり、背骨のカーブだったり頭の後ろの後頭隆起だったり、足のアーチ構造だったりが類人猿と異なり進化しています。

しかしヒトも四足歩行をしていた哺乳類の名残があり、胎児期の変化の過程で魚類ー爬虫類ー哺乳類とその姿が見られると言われています。

( Development of face and palate より Bは特に魚っぽいですね)

生まれてからの成長でも。

赤ちゃん、ずり這いから四つ這い(ハイハイ)へ。

発達の過程で四つ這いの期間が少なく立位、歩行に移行してしまった乳幼児はその後大きくなっても内股(股関節内旋位)で歩く率が高いと言われています。
現代の生活環境下では赤ちゃんも抱っこ紐やベビーカーで過ごす時間が長かったり、ベビーベッドの中でしか動けなかったりと、ハイハイで過ごす時間や場所が限られているのかもしれませんね。

四つ這いになってみよう!

実際に四つ這いの姿勢をとってみましょう。
ここでは客観的にみることが大切です。
鏡を使ったり動画を撮ったりすることをお勧めします。

四つ這いの姿勢をとることで自分の体の使い方のクセ、特に上半身と背中・腰の使い方のクセがかなりの程度分かります

あなたの四つ這いからわかること。

最初は特に意識することなく自然に四つ這いの姿勢になってみましょう。

その時の頭、手、肩、肩甲骨、そして腰の位置などで自分の普段の体の使い方が分かります。

1肩が上がっている。

写真では肩が上がって首が見えていません。
このような状態で四つ這いをとる方は普段でも肩の力が入りすぎている可能性が高いです。
慢性的な肩こり、首痛の方の多くはこうなりがち
首を長〜く、そして肩をリラックスした四つ這いの位置に戻してゆっくり深呼吸しましょう。

2頭が下がっている。

胴体から見て頭の位置が下がってしまっています。
この四つ這いになる方は普段立ち姿勢でも頭が前にあるフォアードヘッドであるか、頭を支える首、肩の筋肉が弱いという可能性があります。
これも肩こりや首痛、そして腰痛の原因になる体の使い方です。
胴体と頭がまっすぐなるように、そしてここでも首を長〜く使った姿勢で深呼吸しましょう。
ポイントは頭を上げるのではなくアゴを引いてまっすぐにすることです。

3腰が落ちている。

肩位置から骨盤までのラインを見たときに腰が下に落ちてしまっています。
四つ這いでこの姿勢になる方は特に多く見受けられます。
この四つ這い姿勢になる方は普段の立ち姿勢でも腰を反らし過ぎる傾向にあります。
慢性的な腰痛、股関節痛、また足のむくみなどがある方は要チェックです。
おへそをお腹の中にしまい込むようなイメージで息を吐き、そのときに少しだけ腰を丸くするような意識で腰の位置を修正してみましょう。

4理想的な四つ這い。

最後にある程度理想的な形の四つ這いを載せておきます。上述した肩、頭、腰の位置が体幹の軸にまっすぐであることが基本です。それに加えて、手をつく位置が肩の真下にあるか、肩甲骨が外に寄りすぎていないか、肘が逆に反っていないかなど細かく見れば沢山のチェックポイントがあります。その一つ一つがあなたの体の使い方のクセを教えてくれるのです。

この写真がある程度理想的と書いたのは、実はこれもまだまだ突っ込むところがあるからです(^^;

トレーナー、インストラクターとして皆さんにお伝えする立場である以上、僕もしっかりと自分の体をコントロールできるよう日々練習を続けていきたいと思います。

まずは左の肩甲骨から頑張ります笑

 

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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