動きの土台を学ぶ。ムーブメントファンダメンタルズ。

こんにちは、リアクトです。

ブログがだいぶ等閑になっておりました(汗

もう年末も差し迫っていますが、心入れ直して書いていきます!

2度目のムーブメントファンダメンタルズ。

週末に大分で開催されたムーブメントファンダメンタルズのセミナーに参加してきました。

以前福岡で受講してから早くも2年が経過。

この2年間で小学生、高校生、大学生を主に自分なりにアウトプットしてきて、一度基本に立ち返りたいなと思っていたところでのグッドタイミングでした。

今回の2日間でムーブメントファンダメンタルズのベース(基礎)のところを再受講してきました。

ムーブメントファンダメンタルズとは。

2年前の記事を、と探したところまだこのブログ始めておりませんでした笑

改めて。

ムーブメントファンダメンタルズ(Movement Fundamentals;以下MOF)は走る、止まる、曲がる、ジャンプするというスポーツの基本的な動きを慣性力を活かしながら安全かつ効率的に行う為の理論と実践が学べる講義です。

特に実践がすごい。

講義時間のおよそ8割は実践で、講義が終わる頃には参加者全員疲れ果て無口になるのが常。

自ら動きまくって動作を落とし込んでいくわけです。

動作のポイントとなる具体的な話をすると、移動には地面をしっかりと押すことが不可欠ですが、そのために下肢で最もパワフルな股関節を使えるように練習したり、運動中の前足と後ろ足の役割を再定義し各々に適した動作の練習をしたり、また下半身の力を上半身にブレることなく伝え移動時のロスを少なくする角度を模索したりと盛り沢山です。

股関節が使えることでダッシュ&ストップ動作にキレが出るだけでなく同時に膝へかかる負担が少なくなります。更に前足&後ろ足の運用を理解することで切り返し動作がスムーズに行える上、いわゆるknee in Toe out (膝の内折れ)も防ぐことができます。

本当にハイパフォーマンス&セーフティー。

アウトプットで見えた壁。

「この内容を現役の頃に知っていればどれだけ違ったことか!」

と衝撃を受け、早速バスケットボールのトレーニング現場で運用していきました。

が、3ヶ月くらい経っても8割の生徒が

「鈴木さんの言ってること(やっていること)が良くわかりません」

と、もっと衝撃を受ける返答が!笑

実際動きに変化が見られる学生も3、4人。

当初はある程度の期間落とし込まないと上達しないものかと思っていましたが、そうではありませんでした。

伝わらない理由を紐解いていくとMOFの内容を理解するには2つの理解が必要だと気付きました。

1つは動作の言語的な意味の理解。

例えば動きの方向を示す用語で”内旋”という言葉がありますが、”内旋”がそのま伝わる人と”内側に回旋するように捻る動き”と説明調にして伝わる人とではそもそもの意味理解の深さが違い、伝わるレベルが異なります。

もう1つは動作の経験則的な理解。

これは単純に経験不足からその動きに対して自分がうまく出来ている、出来ていないの理解が困難なこと。

例えばこちらが学生の動きを評価して股関節がうまく使えていないと伝えても、そもそもうまく使うことがどういうことかわからないし、もっと言うと今の自分がうまく使えていないということにも気づくことも出来ません。

ですので、「膝に負担かかってるよ!」とか「もっとステップにキレが出せるよ!」などと伝えたところで自分の元々の感覚からなかなか抜け出せず新たな動きの獲得が出来ない、といった感じです。

これは個人の今までの運動経験や現状のレベルで差が出る部分でもありますが、チームスポーツの場合、数名がうまくできるとそれを模倣しようと全体的に出来る選手が増える印象です。

話は逸れますが、そう言う意味でムーブメント自体をチームの文化として取り入れ数年かけて土壌を作っていくかが如何に大切か痛感します。

壁を乗り越える為に。

言語的な意味理解と動作の理解、この2つが必要であると気づきはしましたが、同時に知らない言葉、未知の感覚であってもこちらのキューイングや環境設定次第ではある程度のレベルまでは落とし込むことが出来るはず。

乱暴に言えば、理屈はよく分からなくても勝手に出来ている状態になっていればいい訳です。

そこからは試行錯誤の日々。

MOFの指導をオリジナルに忠実に行うのではなく、その競技での具体的な動きに寄せていくことでより選手にわかりやすく伝えるよう心がけていきました。

その甲斐あってか、生徒の理解が進み動きが分かる選手が分からない選手に教える場面が増えてきました。

2度目の受講で感じたこと。

競技的に特化した内容ではありますが、ある程度理解が出来ると今度はより単純な動きの指導でもついて来れるようになります。

より汎用的な意味理解、動作理解の下地ができたということです。

そこで1周回って基本が大事!となる訳で、、と、やっと今回の受講の感想へと移りますw

前回の受講から2年が経過し、MOFの内容もかなりの部分アップデートされていました。

個人的に一番変わったと感じたのは、ムーブメントありきではなくなっていたこと。

最も重要な骨格部分の理解ができれば枝葉となるエクササイズは何でもいい、そう強く感じました。

(違っていたらすみません)

また、運動のベクトルが前後、左右、上下の3軸だけでなくより3Dで空間的に(斜め前とか斜め上など)捉え整理された内容へと昇華されていました。

この辺りは普段アウトプット中に少しモヤモヤしていた部分でもあったので受講してスッキリ、自身の普段の取り組みも良いと思える部分、もう少し肉づけが必要な部分などと整理することが出来ました。

今後さらに磨きをかける為に。

今回の再受講で新たに見えたこと、整理できたことでよりその年代、レベル、キャラクターに合った伝え方ができそうです。

骨格や幹となる部分だけばブレずに、その場に合ったエクササイズを処方できる、そしてその質、量を変化させながらわかりやすく伝えられることがこちらが現場で求められる能力ではないか、と感じます。

その域に到達できるよう日々アウトプット頑張ります!

 

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。