シューレースでフィッティングを高める方法。

昨日一昨日とは一転して北日本では冬の嵐が再来。
すでに3月に入ったというのに、、痛み入ります。

さて、今回は前回お伝えしきれなかった”シューレース”のお話です。

個人的にはセミナーでこれが一番刺さりました!
僕がシューフィッターということもありますが、なんと言っても靴紐の結び方変えるだけで良いんですから!

では早速参ります。

シューレーシング本来の機能。

シューレース、靴紐を結ぶ上で一番大事にしてほしいのが上の画像の矢印です。
この矢印、シューレースを結ぶ際に力をかける方向を指しています。

シューズのフィット感を高めるのに重要なシューレースですが、シューズが作られる段階でどの方向に引くとしっかりフィットするのか計算されて作られているそうです。

アッパーになされている補強(デザインとして落とし込まれている場合もあり)の方向を見ながら、それに合った直線上にシューレースを引くとアッパーのフィット感がより高まるという訳です!

画像のホカのシューズだと始めは2つの補強ラインの交点、それ以降はほぼ補強ライン上にシューレースを引くとフィット感が高まります。

内と外でインサイドアウトの結び方を変える。

画像は下から上に紐を通すいわゆる”アンダーラップ”です。
これとは反対に上から下に紐を通す”オーバーラップ”がありますが、アンダーラップ、オーバーラップともにそれぞれ利点&欠点があります。
今回の結び方はその両方の良いとこ取りになります!

内は下から上に、外は上から下に。

文字だけ読むとなんのことかイメージつきにくいですが、画像のように内側のシューレースは下から上に、外側のシューレースは上から下に紐を通します

こうすることで驚くほどフィット感が高まります。
それはなぜか。

母趾(親指)の方が幅が広い。

画像は右足を真正面から見たところです。
言わずもがなですが母趾の方が幅が広いので足の内側の方が大きく、外側の方が小さくなります。

シューレースを内外同じように結ぶと母趾の方が大きいためシューズの中で母趾が外側に、つまり小趾の方へと押し出されやすくなります。いわゆるトゥーアウトするようなシューズ内でのズレが生じてしまいます。

そこで先ほどの結び方です。
内側のシューレースを下から上へとすることで内側のアッパーを上方向に持ち上げることができ、外側のシューレースを上から下へとすることで外側のアッパーを下方向へ押し下げることが出来ます。

僕は右足を繰り返し捻挫しているせいか足首が倒れた状態で接地しやすく、そのため外側への荷重が強くいつも小趾に乗ってしまうのですが、この結び方に変えてからは外への荷重量が減り小趾への負担もかなり少なくなりました!

接地時にシューズ内でより外へ移動していたのが抑えられた結果かなと思います(^^)

まあ小難しい話は抜きに笑、本当に簡単に試せる小技ですので是非お試し下さい!

まとめ

今回はランナーのカラダを考える会で教わったシューレースでフィッテングを高める方法についてお伝えしました。

ランナーシリーズもひとまずこれにて終了です。ランナーの方々のみならず、スポーツをする全ての方に走り方とシューズは共通して重要と言えますので少しでもご参考になれば幸いです!

またランナーのカラダを考える会でご登壇された太田先生が今月発売されたランニング雑誌クリールで怪我の予防について見開き4ページにわたり特集を組まれています。とても見やすくわかりやすい内容でオススメです。


余談ですが、最近バレエに使うトゥーシューズについて勉強中です。これがまた面白いし難しい!自分がやっていたバスケットボールで使うバッシュもそうですが、各々の競技特性に合ったシューズ、その機能を最大限に引き出せるよう各スポーツでのシーンについても色々と調べていきたいと思います。

福岡市東区でパーソナルトレーニング、痛み、リハビリのご相談はリアクトまで。

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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