シューズレビュー。TOPO Athletic MT-3

こんにちは、リアクト鈴木です。

久しぶりのシューズ レビュー。

靴好きシューフィッターとしてテンション高めでいきたいと思います！

今回ご紹介するのは　TOPO Athletic のMT-3 というトレラン用のシューズ。

このシューズを履いて100kmほど走ってみましたのでその履き心地、走り心地を綴っていきたいと思います。

TOPOの特徴。

公式HPより引用。

Roomy Toe Box

TOPOの特徴としてはまずこちら。

トーボックス（つま先部）が一般的なランニングシューズに比べて広めにデザインされています。

つま先から先の５本指をより自然な状態で使えるようなコンセプトはアルトラと似ていますが、違いはミッドフット（中足部）でのシェイプでしょう、

アルトラはシューズ全体がポテっとした感じですが、TOPOのミッドフットはすっきり細めです。

ミッドフットの足の形状の沿ったシェイプを形作っていることで効果的に踵〜中足部をサポート。

実際走ってみてもシューズ内の足のブレを防ぎ安定している印象がありました。

 

MT-3では写真のようにミッドフットでシューレースをしっかりと引き寄せられる構造になっています。

これもシューズのフィット感、安定性を向上させるのに一役買っていると思われます。

High Traction Outsole

アウトソール の形状です。

ダイレクトに地面と触れるアウトソール ですが、多方向にブロックパターンがあることでトレイルのような不整地でも安定したグリップ力を発揮してくれます。

何度か雨の中濡れた不整地を走りましたが、滑りそうで怖い感じはほとんどありませんでした。

3MM DROP

踵からつま先にかけての高低差。

この3mmという絶妙なドロップが秀逸。

ご存知アルトラは0mm。

これはこれで良いのですがバネ感は感じにくい。

On のトレイルモデル　cloud ultra は8mm。

これはしっかりとした推進力を感じられますが、走らされることなくより自然に走りたい。

そんなニーズに応えた3mm。

無理のない前方への推進力を感じさせてくれます。

MT-3のスタックハイト（シューズの地面からの高さ）も踵で25mm、つま先で22mmなので重心高も低く文字通り地に足ついた状態で走れます。

Ortholite Footbed

いわゆるインソール、中敷のことです。

上の写真にあるようにかなりしっかりした厚みがあり立体的です。

シューズに元々入っているインソールを外してチェックしてもらうとわかるのですが、ほとんどのメーカーがペラッペラです笑

大体のシューズがアウトソールとミッドソールに足部や走りをサポートする機能を盛り込んでいる為インソール自体に機能を持たせていません。

その為ペラッペラなことが多いです。

TOPOの場合HPにも記載してありますが、軽量化の為にロックプレートを外しているデメリットを最小限に抑えるために、この厚みと機能を持たせたインソールを採用しているのでしょう。

5mm厚インソールを使用した履き心地はもちろん◎。

長時間履き続けることが多いトレイルでは抗菌加工というのも頼もしいですね。

シューレースも厚みがあり解けにくいタイプ。この辺も好感持てます。

TOPO MT-3の履き心地。

上でTOPOの特徴に触れながらちょいちょい紹介しましたが改めてこのモデルについて。

ヒールカップが比較的深くしっかりとした作りで踵から中足部までのホールド感に安心できます。

ヒールカップはシューズの命。

軽量化の波で薄いヒールカップのシューズを目にすることも少なくないですが、やはりこれくらいしっかりとした作りがシューフィッター的にもオススメです。

ミッドフットまでのシェイプも締め付けを強く感じることなく、つま先が広く足指が自由に動かせるのも快適に感じます。

特に下り坂では足が靴の中で前滑りしやすい状況が生じやすいですが、このミッドフットまでのホールド感のおかげでその不安もほとんどありませんでした。

このモデルの悪いところをあえて言うならHPでチェックした色味より実際少し派手だったことくらいでしょうか笑

それくらい完成度の高いシューズだと感じました。

まだ悪天候の中で走ったことがないので、次は自らぬかるみにはまってみて噂の水はけ力を検証してみたいと思います。