こんにちは、リアクトです。
今日は効率よく動くためのコツの1つであるロコモーターとパッセンジャーという考え方についてお伝えします。
どんなスポーツでも身体を操作する上でロコモーターとパッセンジャー、知っておいて損はありません!
ロコモーターとは。
ロコモーターとは簡単に動力となる部分のことを指します。
主に地面をプッシュする下半身。
足関節、膝関節、股関節が主ですが場合によっては骨盤まで含めます。
パッセンジャーとは。
パッセンジャーとは運ばれる荷物のことを指します。
身体で言うと上半身です。
これも上半身+骨盤となる場合もあり、骨盤はロコモーターとパッセンジャーとどちらにもなりうると言うことですね。
動きのコツは如何にうまく載せられるか。
さて、このロコモーターとパッセンジャーですが、動力であるロコモーターの上に荷物であるパッセンジャーを如何にうまく載せることができるかが効率よく動くためのコツになります。
ただ、車に荷物を積んで走るのとは違って、人の身体は沢山の関節があってもっと自由に動きます。
上半身を1つの塊に。
自由に動くということはそれだけ不安定であるとも言えます。
不安定な上半身、特に体幹部である胴体〜胸〜頭部を力を出す瞬間にグッと固める。
専門的な言葉で説明すると『体幹の剛性を高める』ことが重要です。
3〜4こ重ねて積んでいる段ボール箱をそのまま運ぶのって難しいですよね。
それを運ぶ前にトラロープで一括りにしてから運ぶ、そんなイメージです。
動力であるロコモーターを最大限に使い切る。
その上でロコモーターを十分に使い切る、使いこなすことが大切です。
アスリートだけでなく一般の人の多くにも言えることですが、動力である下半身を十分に使いこなせていません。
多くの方が膝から下だけで地面を蹴ろうとしてしまいます。
股関節、さらには骨盤まで十分に使いこなせると、より強力なパワーが得られますし、大きな筋肉を使っているので動きが楽に効率よく行うことが出来ます。
使いこなすとあえて載せないという使い方も。
と、上記のようにロコモーターである下半身を最大限使いながら、その上のパッセンジャーである上半身をバシッと載せる、そうすると『移動』という観点、歩くはもちろん、走る、止まる(止まるのはマイナス方向への移動)、ジャンプするなどの動作の上では100点です。
しかし、スポーツのある局面ではあえて載せないことで出来る利点もあります。
例えばコンタクトスポーツでぶつかる瞬間などがそうです。
ぶつかる瞬間あえて上半身を載せないことで相手の力を正面から受けずにいなすことが出来ます。
またそのさらに応用でぶつかる瞬間にズレを作ることで回転する力が働きやすくなり、回るように相手をかわすことができます。
ちょっと横道に逸れますが、フィジカルの強さと巧さの違いはこういったロコモーターとパッセンジャーの使い分けでも生まれてくると思います。
まとめ。
今回は効率よく身体を動かすコツであるロコモーターとパッセンジャーの概念と考え方について記載しました。
コツは上手く載せること。その為に剛性を高めることができること。そして下半身をしっかり使い切ること。
また、この概念があることで上手くいかなかった動きや力が抜けやすい動きの理由が見つかるかも知れません。
まずは知ることからですね。
投稿者プロフィール
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理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。
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