こんにちは、リアクトです。
新型コロナウイルスの影響でオリンピックも延期となりましたね。
この夏にピークを持ってきていた選手にとってはとても難しい調整になることは想像に難くありません。
日本だけでなく世界全体の社会が試されているような想いですが、個人で出来ること、身の回りでやれることをしっかり継続していこうと思います。
なぜ猫背になるのか。
2年前に猫背について当ブログで1度書きました。
が、2年も経つと自分の知識もちょいちょい肉付けされて以前の内容が少し古いなと。
というわけで今回改めて猫背について書いていきます。
上のスライドでまとめてみました。
1つずつ拾って付け足して記載します。
口での呼吸(口呼吸)
口呼吸は百害あって一利なし!です。
口呼吸している限りは姿勢よくなんて夢のまた夢。
それほど呼吸からの影響は大きいです。だって1日20000回も呼吸しているんだもの。(✴︎諸説ありますが多い方で)
どんなメカニズムになるのか。
口で息をすると顎が下がり、舌も上アゴにつかないため上顎を支えられません。
上顎は重力で徐々に下がり、下顎は開いたまま受け口に。
頭の位置は通常の重心のラインからだんだんと前へとズレ、その頭の重みから背骨も徐々に曲がってしまいます。
口呼吸の恐ろしさ、お分かり頂けたでしょうか。
タバコを吸うというのも口呼吸。ヘビースモーカーの方は特に気をつけて。
脳の活動量低下による不活化
脳の活動量と言うと何だか勉強をいっぱいしないといけないような気もしますが、そうではないのでご安心を。
勉強も1つの活動に過ぎず、脳の活動量を上げるためには五感を使うことが大切です。
運動するのも1つですし、触れたりこねたり手を使うのも1つ。匂いを嗅ぐ、音を聴くなんてこともいいですね。
普段慣れない環境、例えば山登りなどで五感をフルに使える環境に身を置くなんてとてもおすすめです。
しかし現代生活は単一の生活、単一の動作をしがち。
単一の動作では刺激も単一。脳の刺激量が少なくなると体全体が緊張し縮こまった姿勢へとなってしまいます。
視覚機能の低下
一定の環境下で同じように目を使い続ける、例えばスマートフォン・パソコン画面を見るという行為などは一定の距離で中心のものを視る注視と言う機能ばかり使うことになります。
他の機能である目を素早く動かす、ゆっくり動かす、周辺のものを捉えるといった視覚機能が使われないため機能低下を起こします。
これは上で説明した脳の活動量の低下にも繋がるため、体の緊張が上がり不良姿勢へと繋がります。
また、上述した注視は眼を起点に身体を操作することにもなります。
眼を起点にすると頭が前へシフトし固定した姿勢になりがちです。
その姿勢をキープすることに慣れてしまう=猫背を作り上げてしまうことになります。
横隔膜の機能不全
横隔膜は本来ドーム状の形をしており、息を吸うと下がり吐くと上がります。
この動きのイメージめちゃ大事ですのでもう一度書きます。
横隔膜は息を吸うと下がり吐くと上がります。
この機能が十分に働かず横隔膜がピンと張った状態にあると息がうまく吸えないし吐けません。
すると横隔膜に引っ張られて動くはずの肋骨の動きも起こりません。
結果本来柔軟な動きがあるはずの肋骨が固まってしまい胸回りの動きも萎んだまま硬くなってしまい猫背へと。
息を吸う時は背中や腰に空気を入れるイメージで肋骨全体を拡げていきましょうよう。
吐く時は逆に肋骨全体がしぼむような動きになるのが理想的です。
背骨を中心とした隣合う関節の影響
動きの自由度の高い肩甲骨や股関節の動きが悪くなるとそれに隣接する骨盤や胸郭も動きが徐々に悪くなります。
その影響で腰は反りやすく反動で背中は丸くなります。
そうなると背骨全体の動きのキャパシティがなくなりロックされた状態へ。猫背の完成です。
背骨、胸郭(肋骨全体)、股関節の動きが硬くなっている場合は要注意です。
まとめ
猫背について再度まとめてみましたが如何でしたか。
1つでも気付きがあり、生活習慣の中で少し気をつけようと思って頂けたら幸いです。
この内容もまた2年もしたらアップデートを余儀無くされると思いますが、それはそれでどう変化しているのか楽しみですね^^
投稿者プロフィール
-
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。
最新の投稿
- トレーニング2022.07.13ボブスレー元日本代表によるフィジカルトレーニングウェビナー開催!
- お知らせ2022.06.307月の営業日とお休みのお知らせ。
- 未分類2022.01.312月の営業日とお休みのお知らせ。
- お知らせ2021.11.3012月の営業日とお休みのお知らせ。