第3回ひろしま恐羅漢トレイル

こんにちは、リアクト鈴木です。

先日5/27日曜日、西日本最大の豪雪地帯、恐羅漢スノーパークで開催された広島恐羅漢トレイルに参加してきました。

20代前半の頃から滑りに来ていた馴染みある山ですが、まさか走りに来るとは、、笑

西日本最”恐”と称されるこの大会。
果たして鈴木は完走なったのか、、今回はその大会レポをお送りします。

コースマップ

 

先月長崎で40km走れたからという理由で今回は65km、累積標高4000m弱のエキスパートコースにエントリーしました。

自身初のフルマラソン以上の距離でしたが、なるようになるかなという軽い気持ちで。
何事もポジティブシンキングが大切です。
まあ、当然痛い目に合う訳ですがw

コースは3部構成で1つのループが終わる毎にスタート地点に戻って来ます。
Aループ。
噂では気持ちよく走れるという27km。エキスパート参加者はここで頑張り過ぎないのがコツとのこと。
Bループ。
累積標高2000m超えの難コース27km。山3つ登り降りで心が折れますよと注意書きがw。
Cループ
最後のシメ10km。シメに相応しく1.5km弱の距離に600m弱の急登、砥石郷山が待っています。

(ルートの標高図。最後の急登はマジで鬼でした。)

Aループ。

朝5時にエキスパートコーススタート。
Aループはまだ体もそんなに起きていないし登りは走らないと決め出走。
下りもできる限り脚に疲労を溜めないよう重力に逆らわずリラックスして走りました。

「自分が球だと思って転がる意識だ。」

などと無駄に考えていましたw

この作戦自体は良かったですが、やはりオーバーペースだったのか、それとも単に力不足か(後者か)Aループ終わって戻ったところで既に脚にきていました(汗

(Aループ後半の沢沿い。テクニカルなコースに油断するとドボンでしたw)

Bループ。

恐羅漢山、十方山の2つの山を立て続けに登り降りします。
ちなみに十方山は四方八方以上全ての方角を見渡せるから十方山なのだとか。
この十方山からの下りが長い上に斜度もそこそこ。
斜度のある下りは今の僕にはまだまだ難しいです。
太ももにダメージくるし、どうしてもつま先でのストップ動作になってしまいます。
足が靴の中で前滑りしてしまうので親指が当たって痛い。。

いつ終わるんだこの下り坂と思いながらどうにか第3エイドまでたどり着きました。

(村の人たちが温かく歓迎してくれました。川の水を頭から被ったのが最高に気持ち良かった!)

(エイドの補給食に広島ならではのもみじ饅頭が!あんことクリーム両方頂く。)

この後にまた登りスタートです。
この山中で心折れました笑
前の1300m級2つの山が脚に堪えた!

僕の体脂肪率は前日に測って12.4%だったのですが

(この脂肪の内の3%でいいから今すぐ筋肉にならないかな)

などと現実起こりえない事をぐるぐると考えていました笑

そして遂に、次のエイドであるスタート地点に戻ってこのBループでやめようという思考に。
ここまで54km、よくやったじゃないか俺と。
ここでリタイアして帰れば子供をお風呂に入れる時間に間に合うぞと。

そんなメンタルボロボロでエイドに戻ったところでボランティアで来ていた女子高生達に
「最後頑張って下さい!」
と声かけられ、
「はい、頑張ります!」

といざCループへ笑

男は皆単純です。
(ちなみに男性参加者は皆そう声かけられてました。先生に拍手です。)

(恐羅漢山へ向かう途中。膝に手も置きたくなります。)

(恐羅漢山から旧羅漢山にかけてだったと思います。山頂は結構な日差しでした。)

Cループ。

女子高生の応援だけでは実際すぐに走り出せません笑
15分ほど休んで出発。
関門時間まで1.5時間ほどあったのも気持ち的には楽になりました。
とにかく進めばゴールは出来るだろうと。

直登まではロードとトレイルの下りメイン。
斜度もきつくなく休んだこともあってそこそこのペースで走りちょっとテンションが上がります。

(ここさえ登り切れば終わり!いざ!でも改めてみると表情にもう余裕は見られませんねw)

途中まではもう少しで終わると言う気持ちで休むことなく登って行きましたが、終わりの見えない登り、そして最後の関門に相応しい斜度に僕の心臓が先に根を上げてしまいましたw

心拍数が上がると気持ち悪い、、酸欠がおさまらない感覚です。

ここから心拍数を上げないよう10m進んでは3分休むの繰り返しで本当に辛かった。
ですが、途中でマグネシウム入りゼリーを摂ったら一気に復活!

残り10kmだし何も口にしなくていいと高を括っていましたが、どうも脱水していたようです。
反省。

登りきったら後はゴールまで下りのトレイル。
「ラスト3kmです!ウィニングランですよ!」とスタッフの方。
3kmといったらいつも走っているコース一周で終わりじゃないか!
最後は気持ちで走りきりました!

(ボロボロでゴール。終わって銭湯で体重測ったら3.7kg落ちてました。この辺も反省です。)

レースを終えて。

大会自体はとても良かってです。ルート案内も親切で道迷いすることもほとんどありませんでした。エイドでの補給食は種類はそれほど多くはありませんでしたが、補給には十分。コーラがあるのが嬉しかった。
また、僕は使いませんでしたがドロップバッグを置けるのもポイントかと。
3つのコースをループするのでその都度補給や着替えも出来ます。

個人的には前回の多良の森に続いてこのレースでもリタイアを考えましたがw、大きな怪我もなく粘ってゴール出来てまずは良かったです。

しかし終わってみると目標としていた12時間以内は未達でまだまだ頑張れるところがあったなあと、準備からして足りないところ、練習できなかったところ、栄養の補給のタイミングなど課題は山積。

ただ、登り降りでの脚の使い方や重心の置き方は少しずつ向上してきたという実感も出てきました!
トレランは普通のスポーツと比べるとやや特殊な競技ですが、やっぱりいろんなフェーズで”走る”ことは自分に沢山の気づきをもたらしてくれます。

そもそも脚で頑張ろうとならないことがやはり大切ですね。重力を味方にしながら体幹の安定性と動作性、肩甲骨と骨盤をどこまで使えるか、この辺がポイントになりそうです。また長時間の運動に関しては呼吸の仕方やリズムの重要だなと。

この気づきを日常の動きや他のスポーツの動きにもつなげて積極的にお客様、選手の皆様にフィードバックしていこうと思います!

さて、次のレースは、、笑

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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