バッシュの機能と比較。

こんにちは、リアクト鈴木です。

NBAのプレイオフファイナルが盛り上がっていますね!

1勝1敗で次戦はウォーリアーズの本拠地オラクルアリーナへ。

怪我人続出のウォーリアーズですが果たしてどうなるのか、、

ラプターズのカワイが今後どれだけ調子を上げてくるのか!と話が尽きないw

そんなわけで今回はバスケットボールシューズ、いわゆるバッシュについて綴ってみたいと思います。

同一メーカーでの比較ですが、モデルが違うだけでこんなに違うんです!

バッシュの機能。

その前にバッシュについて他のシューズとどう違うのか少しおさらいです。

上の画像は以前のブログで載せたものですが、どれがバッシュの靴底かわかるでしょうか?

正解は上の段の右から2番目です。(アンダーアーマーのカリーモデル)

この靴底、アウトソール が一般的なバッシュを代表した形とは言いませんが、こうしてズラッと並べてみるとバッシュ自体少し特徴的なのがわかると思います。

バッシュはバスケットボールで必要な走る、止まる、ジャンプする、横にステップをするなど、他方向への動きと急激なストップ&ゴーを体現できるよう設計されています。

またバスケットボールで受傷しやすい足首の怪我を予防する為に設計されているものもあります。

一般的なランニングシューズでは接地の際に滑らないようにグリップが効くようにはなっていますが、止まる動作が必要ないためアウトソールのブロックパターンも止まるようにはつけられていません。

バッシュはストップしやすいよう踵回りが大きくデザインされていたり、サイドでのストップが安定して出来るよう足指の付け根らへん(ボールジョイント)が少し大きく作られているものが多いです。

上のカリーモデルは後者のデザインに近いですが、ボールジョイント部分が一段盛り上がって設計されているため、ストップ時の母指球での荷重や、構えた状態(バスケ用語で言うところのトリプルスレッドなど)から一歩踏み出す時により素早く前方への重心移動が出来るため一歩目のドライブを素早く行える可能性があります。

あえて可能性、と言ったのはシューズの設計上はそれがやりやすく作られていますが、重心移動が素早いと言うことは裏を返すとそれだけ不安定である、とも言えます。

シューズの特性を理解して乗りこなすだけのフィジカルリテラシーがないと逆にシューズに弄ばれてしまうこともあり得ますのでご注意を。

アディダスの2モデル。

ここまで話してアディダスなのか!と言われそうですがすみませんw

もちろんNBAではNIKEが、日本の中高生にはアシックスが人気かなと思いますが、個人的にサードウェーブだと気になっていたアディダスでいかせて頂きます。

ハーデンのシグネチャーモデル。ハーデンvol 2

NBAの得点王で現代バスケットのロールモデルを作っている1人と言っても過言ではないジェームス・ハーデンのモデルです。

プロバウンス ローカットモデル オールラウンドにイケるモデルです。

どちらのモデルにも共通してアッパーがメッシュorニット素材になり軽量性、通気性が増しているのは時代の流れかなと。

両者のヒールの比較です。

どちらもヒールが大きく接地面積を増していることで踵でのストップ動作をよりやりやすくしています。ハーデンモデルはそのままデザインとして落とし込まれていますね。

また、どちらも丸みを帯びていて少し浮き上がっているのが分かるかと。

この浮き上がりが踵着地からの前方への移動を行いやすくしています。

写真だけでは少しわかりにくですが、ハーデンモデルの方が顕著に浮いています。

つま先、トゥ部分の比較です。

これは一目瞭然、ハーデンモデルがおよそ1cm高く上がっています。

足指の付け根からこのつま先までの上がりをトゥスプリングと言いますが、最近のバッシュはどれもこのトゥスプリングが高くある傾向です。

トゥスプリングが高いということは中足部から前足部への重心移動がそれだけ素早く行えます。

上記のカリーモデルはトゥスプリングの高さこそ不明ですが、一段盛り上がっていたことで同等の機能を持たせていたと言えそうです。

その中でもハーデンモデルは同じアディダスと比べてもその高さが違います。

ハーデンのプレイスタイルを後押しするよう、ドリブルからのドライブをより容易に、という意図が伺えます。

シグネチャーモデルならではですね!

ただ、やっぱりここでもシューズに弄ばれないように気をつける必要があります。

弄ばれた結果、うまく止まれない、ふわふわして安定しない、結果シューズのせいで怪我をしてしまうという可能性もゼロではありません。

まずはしっかりと止まる、自分の動きの中で重心移動を行うということを覚えることが先で、その上でハーデンモデルのようなシューズを履くとより真価が発揮されるように思います。

そういう意味ではシグネチャーモデルは上級者向けと言えそうですね。

履き心地。

実際に履き比べてみるとその違いはよくわかります。

トゥスプリングが高いハーデンモデルは前へスッと身体が動く反面、その場でしっかり安定するのは難しい。

対して万人向けのプロバウンスは前への移動をシューズがしてくれる感じはありませんが、安定して止まっていられる。

そんな印象です。

どちらが良いかはプレイスタイルにも拠るかもしれませんね。

まとめ

今回はバッシュの、しかもアディダスの2つのみの比較でしたので少しニッチなとこを攻めてしまった感もありますが、少しでもお役に立てば何よりです!

スポーツシューズ選びでお悩みの際は是非一度当店にご相談下さい(^^)

投稿者プロフィール

鈴木 豊人
鈴木 豊人REACT リアクト 代表
理学療法士/ピラティスインストラクター/シューフィッター
総合病院〜整形外科クリニックで理学療法士として10年間勤務後、独立。
2017年10月より福岡市東区にパーソナルコンディショニング/トレーニング/ピラティスのジムをオープン。
身体の動きの質の改善をコンセプトに体の痛み、不調からボディメイクまでお客様のニーズにあったコンディショニングを提供している。
家では3姉妹の父親として奮闘中。

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